第16回 日本補完代替医療学会学術集会開催にあたって

　平成２５年１１月３０日（土）、１２月１日（日）に金沢勤労者プラザにおいて、第１６回日本補完代替医療学会学術集会を開催いたします。

　第１５回学術集会は東京京王プラザホテルにおいて、東京女子医科医大学喜多村陽一教授のもとで開催され、高齢化社会に対する予防医学の重要性をテーマに展開された内容で本学術集会を大きく発展させたものであります。

　第１６回学術集会はテーマに「機能性食品とエイジング」を掲げることにしました。現在、急速な高齢化社会を迎えておりますが、多数の後期高齢者は予防医学に対する関心度が高く、セルフメディケーションを意識した健康管理を積極的に行っております。一方、成人期から前期高齢者では逆に予防医学に対して希薄さが目立ち、生活習慣病あるいはその予備軍が増加しているのが現状です。従いまして、成人期から後期高齢者までを対象に予防医学をとらえたエイジングに焦点をあて、機能性食品の代替医療への有効性をエビデンスに基づいて討論したいと思っております。

　本学術集会はこれまで主に医学部出身の先生方が主催されておりましたが、私は薬学出身でありますので、薬学的特色を活かした内容を取り入れ、機能性食品が臨床に反映するエビデンスを構築し、補完代替医療学会のための正確な情報を地域医療に発信することが大きな目的と考えております。本学術集会を通して機能性食品の適正使用について明らかにすることは社会的貢献度が高いもの思われます。
どうか多くの方々のご参加をお待ちしております。

　本学術集会を開催するに当たりましては日本を健康にする研究会に協賛を頂き、さらに金沢大学医薬保健学総合研究科鈴木信孝特任教授、金沢大学医薬保健学総合研究科太田富久特任教授、北陸大学薬学部光本泰秀教授、村山次哉教授、石川県立大学食品科学科榎本俊樹教授らの先生方に本大会を遂行のための組織委員をお引き受け頂きましたことに深謝申し上げます。

第１６回日本補完代替医療学会学術集会
会長　只野　武